【世界遺産】たった4人で全長3,776mの富士山に挑む
どうも、世界遺産に登録された富士山をたった4人で登頂した男、しょーきです。
全長3,776mって、スカイツリーの約6倍あるわけで、ついでに言えば私の身長の約2,195倍あるわけで、そりゃもう、比較対象にもならないわけですよ。
そんな富士の山、富士山を登頂してきましたので、波乱万丈な旅路を書いていこうと思います。富士山に挑戦しようと考えている人は参考にしてみてください!
- 頂きを目指す前に徹底した準備を
- いざ、頂きを目指して富士山へ挑戦
- 頂きは明日へ持ち越し!人工のオアシス、山小屋到着!
- ご来光を見るべく1:30に登頂開始
- そしてついに・・・
- 富士山登頂を終えてみて・・・
頂きを目指す前に徹底した準備を
富士山に生半可な気持ちで挑戦すると、名古屋弁でどえりゃあことが起きるので、必ず準備をしっかりとして行きましょう。
私たちが富士山登山用に準備したのは以下の品々で、2人分で合計4万円ぐらいでした。
(2店舗を比較して購入したのですが、片方の店舗では合計で7万円ぐらいしたので、比較して購入するのはかなり重要ですよ!)
・サングラス (必要度:★☆☆☆☆)
・帽子 (必要度:★★★★☆)
・インナー(上下)(必要度:★★★☆☆)
・カッパ (必要度:★★★★★)
・靴 (必要度:★★★★★)
・杖(2本) (必要度:★★★★☆)
・酸素 (必要度:★★☆☆☆)
・ヘッドライト (必要度:★★★★☆)
今回は晴れ晴れとしていなかったため、サングラスを購入しても必要度はそこまで高くなかったのですが、太陽SUNSUN☆な日だと、必要度は急激に上がると思われますので、購入することをお勧めします。
また、物品以外にも普段イスに座ってず~っと腕から下の部分だけを動かしてお金を稼ぐ、いわゆる運動不足系男子なため、週一程度で軽めの運動(家の周りを1時間ぐらい強歩したり、夜中の金華山へ登頂)を心がけました。
全く運動しない人がいきなり富士山へ挑戦すると、太ももらへんの肉がドンドン離れていく現象が起きるのと思うので、富士山に挑む数週間前から軽めの運動でも良いので、身体を動かしておいた方がいいです。
いざ、頂きを目指して富士山へ挑戦
私たちが住む愛知県から車で3時間程度かけて、到着したのは富士山のふもと。
友人のプリウスを運転したわけですが、やっぱプリウス良いですね。発進時の馬力が弱いかな?と思ったのですが、パワーモードに切り替えたら何のその。もうね、ビュー――ンです。4文字で表現するなら”カイカン”で、5文字で表現するなら”イトヲカシ”ですかね。
また、途中で腹ごしらえのためにサービスエリアに寄ったわけですが、食堂があまりにも民家っぽくて、食事を作ってるおばちゃんが良い意味で慣れ慣れしいから、温かい気持ちになれました。
さて、富士山のふもとの駐車場に到着した私たち。駐車料金が1,000円かかりました。さらに、7~8月はマイカー規制がかかり、5合目までマイカーで行くことができないため、30分間隔で5合目まで向かう定期便のバスを使うことに。
このバスも無料であるわけがなく、1人1,200円(往復)を払って乗車。
この時点でお気付きの方も結構いるかと思いますが・・・
富士山クッソ金、かかるんです。
この後の登頂記録にも、支払った金額を偽りなく克明に記載していきますが、恐ろしくかかるんです。私の中で金持ちの遊び=ゴルフでしたが、富士山に挑戦して以降、金持ちの遊び=ゴルフ(登山を添えて)に変わりました。
さて、ふもとの駐車場からバスに乗り換えて走ること30分程度。猛烈な尿意と戦いつつも吉田口の5合目に無事辿り着き、私も無事猛烈な尿意から解放されることとなりました。
5合目と言っても標高は約2,300mなため、やはり、景色は最高によかったです。あまりにも綺麗だったので思わず写真を撮ってしまいました。
見てください。
この白さ!!
信号待ちの対向車がハイライトになっちゃってるぐらい眩しさのある世界です。
しかも、常時ミストシャワーで、空気中の水分と乾パンだけで生きていけるんじゃないかと思うほどに空気中の水分が多いんです。
あと、外国の人がとても多く
「あれ、俺らどこに来たんだっけ?」と不安になるぐらい、別世界に迷い込んだ気分を味わえました。
何故か眠たそうなお馬さんもいました。
日本伝統のラジオ体操を行い、5合目から頂きへの第一歩を進めようとした私たち。
すると、富士山の係っぽい人に「協力してください」と言われ、ついていくと、富士山に登るのに1人ずつ1,000円払ってくださいとのこと。
マ・ジ・か!と。
調べてみると任意みたいですが、まぁ、ほぼ強制ですね。
そして遂に5合目から歩き始める私たち。
向かい側から歩いてくる人々の表情は一様に天気以上の曇り顔で、結構不安になりましたが、25という若さゆえか、意外と楽勝。
「富士山って、こんな余裕なの?」
なんて会話しながら、勢いそのままに吉田口ルートへ進んだ私たち・・・。
っと、突然ですが、ここから先はあまりの辛さゆえ、カメラと呼ばれる静止画を収めてくれる物体を取り出す余裕さえなく、ほとんどの静止画が無いことをお許し願いたい。
5合目~6合目はまだまだ余裕なんです。距離も短くて、息も少し上がるぐらいなので、ピクニック気分で楽しめるのですが、6合目~がひたすらにしんどい。酸素と髪の毛が薄いからなのか、そんなに角度が急じゃなくても、数歩で息が切れてしまうのです。
6合目~くねくねとして、ゴツゴツした道をひたすらに歩くのですが、ほぼ1くねりごと(距離にして数十mぐらい)に休憩しないと、息が上がってしまってました。
つい先ほどまで、<富士山なんてへっちゃらさ>感を出すため車の中より会話をしていた私も、一切の言葉を発することなく、ひたすらに登っては休憩、登っては休憩を繰り返しました。
そして、ひたすらに登っては休憩を繰り返した結果、持って行った水分が全て無くなったため、途中の山小屋で購入することに。
まぁ、高いのは覚悟していたつもりだったのですが、500ml入りのペットボトルが1本400~500円・・・。
この値段にビックリ仰天マークで財布を仕舞いかけましたが、水分が無ければ生命活動も維持できないので、仕方なしにと数本購入し、尿意を催していたためトイレへ向かうことに。
すると、山小屋の人から
「先に200円頂きますね」
と言われ、200円を支払うことに。
・・・そうなんです、富士山ではトイレを使用するのに協力金として1回200円を支払う必要があるとのこと。こちらも協力金ですが、場合によってはほぼ強制なため、くれぐれも小銭は荷物にならない程度で、大量に持って行った方がいいです。
ちなみに、携帯トイレを持って行った方が良いと書かれているサイトも沢山ありましたが、一体全体、どこで使うつもり?ってほど、見渡しが良いため、よっぽど人がいない時期であれば使えるかもしれませんが、少なくとも8月の吉田口ルートで携帯トイレはあまり役に立たないです。
頂きは明日へ持ち越し!人工のオアシス、山小屋到着!
そんなこんなで、人生初の富士山登頂に心身をボロボロにしながら、ようやく辿り着いた山小屋。
一緒に登頂を目指した皆も高山病になることなく、無事山小屋に着き一安心。
私は富士山登頂だけでなく山小屋も人生初だったので、結構わくわく!
山小屋内は温度も高く(山小屋外は息が白くなるほど寒かった)、タオルを貸して頂き、雨やら汗やらで濡れた髪~カッパを拭き、ある程度泥を落とすと、山小屋の人に部屋へ案内して頂けることに。
「今日はお疲れ様でした~、こちらに寝てくださいね~」
と言われ、寝床を見て思わず
「ふぁ!?狭っ!!」
と言ってしまいました。
私は普段思っていることを口に出さないタイプの人なのですが、この時ばかりは疲労が思考回路を狂わせたのか、思わず口に出てしまいました。
でも、それもそのはずで、所狭しと枕と寝袋が置いてあるのですが、1人の幅は僅か40~50cm程度・・・。500ml入りのペットボトルを縦に2本重ねた幅ぐらいしか用意されてなかったのです・・・。
そりゃ確かに、客の入り時、稼ぎ時かもしれませんが、寝るのに横向きじゃないと肩がぶつかる環境は辛すぎる。富士山の弾丸は体力的に危なく、山小屋で休憩しよう!って公式サイトでも言われてるからビビりまくりで山小屋で宿泊したのに、これじゃほとんど休憩できたもんじゃない・・・。
実際の夜は、狭いのもあったのですが、耳遠いのか!?と思うほど大きな声で話しまくる外国の人や物音で、ほとんど眠ることができませんでした・・・。
嫁が外国の人に「シーッ!!」と言っていたのが良い思い出です。
まぁ愕然とした部分もあったのですが、山小屋で出して頂いたカレーと、飲み放題の温かいお茶は、疲れて冷え切っていた身体には効きました。
山小屋代は1人当たり1泊、約7,000円でした。
ご来光を見るべく1:30に登頂開始
ご来光と呼ばれる、太陽を富士山から見る楽しみを味わうため、1:30に起床して2:00に登山開始予定だったのですが、眠りにつけなかったため、1:00から準備を開始して1:30に登山開始しました。
街灯などもちろん無いため、この時間帯に登頂予定の場合、ヘッドライトは必須です。
嫁が手回しのライト、私が150ルーメンのライトを購入して持って行ったのですが、手回しのライトはシンドイ割に足元をあまり照らせないため、お勧めできません。
結局、嫁のライトは使わず、私の前を歩いてもらい、私のライトで嫁の足元も照らしていました。
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トボトボとまだ見ぬ頂上を目指し歩き続けていると、山頂を目指す人々の渋滞に遭遇。
1歩進んで10秒休むぐらいのペースだったため、体力的には楽でしたが、ご来光を見たい!と言う方は、渋滞も考慮して出発時間を計画した方が良いです!
そしてついに・・・
登・頂・完・了・☆しました。
太陽が5時に顔を出すと言われていた中、4時30分に登頂を果たした私たち。
ご来光を見るためのベストポジションをゲットし待つこと数十分。遂にその時が!!
いやあ~、やっぱ富士山って良いですなぁ。
5合目の景色と何一つ変わらない!変わったのは心身の不調具合だけ。
登頂してからの注意事項として、一緒に登ったうちの1人が、頂上でご来光を待つ30分間、凍死しそうになっていました。
富士山頂上の8月平均気温は約6度とのことで、汗も冷えて、メチャクチャ寒いわけです。ホット飲料も置いてありますが、値段も高いので、カイロを持って行くと結構救われるのでお勧めです。
ちゃんと山頂が分かる場所でも写真を撮ってきました!
ただ、ここで安心しては絶対にダメです。
富士山の下山、舐めちゃいけません。
そりゃ、何時間もかけて登るわけですから、帰りも楽なわけがないんですけどね。
下山道はありますが、ほぼ全面が滑りやすいサイズの石で覆われているため、転んでいる人続出。ブレーキをかけながら降りていくため、時間もかかるし、変なところが筋肉痛になるし、足の指が痛くて仕方なくなります。
友人は下山最中に足の爪や皮がめくれ、流血しておりました。
なので、十二分に山頂で休憩することをお勧めします。
後、下山道にトイレが少ないため、山頂でトイレに行っておいた方が良いです!私はトイレに行かずに下山したのですが、漏れそうな状態で味わう下山の振動は、二度と経験したくないほど辛いです。
富士山登頂を終えてみて・・・
富士山から下山後、近くの温泉で久しぶりのお風呂に入り、さわやかのハンバーグを食べた私たち。
最高に幸せでした。
初めての富士山登頂は、色々な苦労があり、結果的にご来光も見れませんでしたが、今回の反省を活かし、リベンジしてみたいと思います!
最後に金持ちの遊び、富士山の登山にかかった金額を載せて閉めたいと思います。
富士山の合計金額:13,000円+準備代
駐車場:1,000円
バス :1,200円/人
登山料:1,000円/人
飲み物:2,300円(5本)
山小屋:6,700円/人
トイレ: 800円
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今日の迷言
~山小屋の収益って・・・~