【天下の回り物?】僕の傘が盗まれた日
朝、目覚めると、会社に行く支度を済ませ、家から出ると、雲行きが怪しかったことに気付いた僕。
少し遅刻しそうだったけど、スマホに向かって
しょーき「OK GOOGLE」
と話し、天気予報を調べた結果、午後からの降水確率が80%を超えているではないか!
遅刻しそうだったけど調べておいてよかったと思い、傘を手に持ち会社に向かった僕。
今回の物語はここから始まる・・・。
傘を盗むの反対!て言うか、盗む行為が悲しすぎる!
会社に到着し、傘立てに傘を挿し、<うし、今日もガンバッぞ>と気合を入れながら傘立てをあとにした僕。
この傘と交わした気合いが最後になるとも知らずに・・・。
「最近忙しくて、あいつを物としか見れてないし、今日ぐらい、しっかりと先端の方から丸めて畳んであげよ」
そんな風に傘を思いながら仕事を終え、傘を取りに行った僕。
しょーき「ん?あれ?」
現実を受け入れられなかった。
しょーき「どこだい?隠れていないで出ておいで。ご主人様のお帰りだゾ?照れてるのかい?」
本当はスカスカの傘立てに盗まれたことは知っていたんだ。
傘立てには他にも傘は挿さっていた。でも、大きさ、質感、質量、取っ手のビニールの破れ方、開いた時の張り感、全ては僕の愛したソレとは違っていたし、何より、盗んだ人と同じレベルになりたくなくて、何も持たずに帰ったさ。
通行人A「あの人テレビ見ないの?てか、今朝の天気見たら普通傘持っていくっしょ。ウケる。」
そんな冷たい視線を受けた僕の気持ち、犯人には届くだろうか?
雨の日はいつも肌と肌が触れ合うほどに一緒だったし、例え晴れの日であってもペット並に玄関までは入れていた。
そんな思い出に溢れた僕と傘の気持ち、犯人には届くだろうか?
いいや、届かないだろう。
もし、犯人が間違えて持って行ったのではなく、あえて持って行ったのだとすれば、99%届くはずもない!
盗みは絶対悪!どんな小さな物であっても決して盗むな!
当たり前のことを当たり前に書きますが、盗みは絶対悪です!
特に我が家は商売屋だったので、許せない気持ちがすこぶる高く、盗みする人の心情が理解できないのです。
少し話はそれますが、商売屋の我が家の場合、1個でも盗まれれば、同じだけの額を稼ぐのにどれだけ売らなきゃいけないか!100円の物の利益なんてのはせいぜい20円ぐらい。仕入れ値が80円ってことは、1つでも盗まれたら同じ物を4つ売らないと赤字になるわけです。赤字が重なればどうなるか?誰だってわかります。倒産します。
一家の人生を路頭に迷わすのは非常に簡単なんです。バレずに盗めばいいだけなんですから。
にも関わらず、盗みを行った犯人の顔写真を掲載するのは倫理的にあーだこーだとよく耳にします。
・・・人情って何?
・・・つい、熱くなってしまいましたが、とにかく、物を盗むの絶対にダメです。
盗むのが既に癖。スリルが快楽に変わりつつある人へ
依存症を専門とする医療法人社団 祐和会によると、窃盗癖と言うものが存在するとのこと。
窃盗癖(クレプトマニア)とは?
物を盗みたいという衝動・欲求を制御できず、コントロールできなくなる病気です。盗った物は個人的な用途や金儲けのために必要とされないことが多く、捨ててしまったり、隠したり、常に貯めておいたり、人にあげたりすることがあります。
合併症として、過食症や買い物依存症が多く報告されています。
万が一、この記事を読んでいて胸に痛みを感じる方、家族、知り合いに思い当たる方がいれば、病院に行くことも1つの案です。
理解するのは難しいことですが、窃盗癖と言う病気で悩んでいる方もいるのでしょう。
まとめ
今回、傘を盗まれたか、間違えて持っていかれてしまった僕ですが、今度からは防止策として、折り畳み傘を持っていくことにします。
そして寝るときも肌身離さず、そばに寄り添うぐらいの愛情で、今は無き60cmの傘を胸に刻みつつも、折り畳み傘との思い出を築きあげていくこととします。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。