【睾丸炎】火遁!睾丸炎の術!!全然笑えない。
7月
いつも通り起きた。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない通勤路。
いつもと変わらない会社。
でも、
今日はなんだかいつもと違った。
なんだろう。なにかがおかしい。
足がいつもより痛い。
足の付け根らへんが何か痛い。
でもちょっと違う。
まぁとりあえず放置しよっと。
~数時間後~
アアアアアアアアア!!!!
いたい。下半身が。
しかも大事な所が。
詳しく言うならば急所が。
いつか春が訪れるって信じて上を向くはずの息子が夏バテしてる。
あ、呼吸停止かな?酸素酸素!
ってくらいに。
いやもうほんとどうしちゃったの?
使われなさすぎて死んじゃったの?
いやね!まだわからないよ!
はっきりとは言い切れないよ!
恥骨が痛いだけかもしれないしね!
ってことでまぁトイレでよくよく観察してみたわけ。
両足を肩幅の1.5倍くらいに広げてね。
お尻を足先の少し後ろの地面に向かって下げていってね。
正面から見たら脚がM字になるように両膝を広げてね。
M字に・・・。
いや。
恥ずかしいなんて言っていられない。
息子の命がかかってるんだから。
息子の安否を確認する必要があるんだから。
「だいじょうぶですかー?」
反応が無い。
「聞こえてますかー?」
反応が無い。
これは一大事。
割と冗談言えない位痛くなってきている。
触診で痛みの場所を探す。
やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろ~。
見つけてあげるよ~。
君だけのやる気スイッチ~。
君だけのやる気スイッチ~。
鼠径部・・・。何も無い。
陰茎・・・。何も無い。
睾丸・・・。やる気スイッチ発見。
あー。この子きちゃったかー。
これね。コリコリ君。
まさかこんな所にコリコリ君現れるとはね。
コリコリ君普段は全然存在感ないくせに、
こういう時だけすぐ前にでてきて困ったもんだよ。
そんなに主張されたらもう認めるしかないじゃん。
会社の人にも正直に言うしかないじゃん。
セクハラ扱い覚悟で報告するしかないじゃん。
ひろや「睾丸がコリコリしてます。痛いです。」
先輩「早く病院行って?」
即効で病院へ。
そしてまぁそこの先生が凄かった。
なにが凄いかってまず触診するのに
手袋をつけないあたりがすごい。
もうね。次元が違うんだろうね。
睾丸を子供のおもちゃかって位雑に扱われた気がしたけど、
熟練の技だからさ。触られてるってこっちがそう思ってるだけで
一切ふれてないんだろうね。手袋つけてないしさ。
実際80歳位のおじいちゃん先生だったからさ。
気とか使えちゃうんだろうなー。
そんでもってかめはめ波とか教えちゃうんだろうなー。
とか、色んな事考えてたら、
そこに同い年位のナース2人現れるっていうね。
ナース「先生何かお手伝いする事ありますか?」
もうね。やめてほしい。
こっちはベッド上で下半身丸出しでM字開脚してんの。
人生で自分では絶対に直接見れない部分見られてるの。
なんなら他人にも見られたこと無い部分見られてるの。
もしかしたら友達の友達かもしれない人に見られてるの。
先生は僕の睾丸を掴みながら数分間会話。
最終的にナースさんが、
先生、患者さん・・・。って言って診察が再開。
頼むからもうちょっと早く言って欲しかった。
そしてでました。
【睾丸炎】の診断書。
笑いながら渡されました。
【睾丸炎】の診断書。
誓いました。
二度とこの病気にはならないと。